外壁診断
外壁診断あまり聞きなれない言葉かもしれません。
なぜなら日本の建築物は非常に優秀で通常の生活では不便を感じることはあまりないからです。
当社はよく見かける大規模な建物のいわゆる12条点検は行っていません。一般住宅に特化して外壁診断を行っております。12条点検が必要な十分な予算のある建物の場合、結局は大規模修繕となるためそれならば初めから足場をかけて、調査から修繕まで一貫して行った方が最終的に安価となります。
しかし一般住宅の雨漏りの対応を今までしてきた当社だからわかるのです。当然といえば当然ですが多くのお客様は雨漏りが発生してから当社にご依頼いただいております。その結果、報告できることはどうしても推測となってしまいます。
上記の建物は現在雨漏りしていませんが、通常は外壁と比べて高温となるはず ※ のコーキング部分が低温を示しています。テレビアンテナの付け根のコーキングが劣化して、コーキング目地内に浸水したことが原因です。 気づかないまま5年、10年と時間が経過した場合この外壁だけではなく腐食が下地にまで浸透することも考えられます。
ちなみに・・・アンテナの付け根と縦目地の補修ですが、はしご作業であることの危険手当をつけても1人工(半日作業ですがはしご作業のため補助者1名として合計2名で計算しています)と諸費用(交通費や消耗品費、発生材処分費用等)含めて30,000円に消費税程度です。※
下地ごと外壁の交換となると足場屋さんと大工さん(もしかしたら電気屋さんや設備屋さんも)のお仕事も入るので当社では予測不能です。もちろんまったく同じケースは存在しませんので、もしも気になってくれた場合はお気軽にご相談ください。
※ 2024年8月の相場です。
雨漏りとは水の出口でしかなく、その入り口がどこかを探すことになります。入り口は1か所とは限らず出口の上部とも限らず、モグラたたきの状態となってからでは結局建物すべてをカバーする大規模修繕をおすすめするほかなくなってしまうのです。
建物が年月とともに劣化するのは間違いありません。 屋根の塗装が年月とともに剝れて錆びついてしまったり、建具がゆがんだり、建物自体の重さで傾いてしまうこともあります。 そして熟練の職人に見てもらったとしても、その多くが長年の勘といった推測となります。
当社では、雨漏り・外壁診断に推測は不要であると考えています。
少なくとも雨漏り・外壁診断をする際に、お客様に推測だけで報告をすることはありません。報告する際には根拠を伴うようにしています。
新築時・購入時・大規模修繕時に
外壁診断を強くお勧めする理由
外壁診断を強くお勧めする理由
当社では新築した或いは購入・大規模修繕をしたその時に一度外壁診断を入れるべきであると考えています。たとえ不具合がなかったとしてもです。
なぜならば不具合がない状態を記録できるということは、不具合が発生したときに不具合がない状態との比較ができるからです。
先述のようなもぐらたたきではなく、劣化・要修繕箇所を可視化して見られるということは部分補修で済む公算が非常に大きく、その結果修繕費用を大きく圧縮することができます。
また、近年の災害発生件数は増加傾向にあり、それに伴い保険の申請も非常に厳しくなってきています。災害時に保険を申請する場合に記録があるということは、その損傷が災害発生前にはなかったことを証明することにも役立ちます。
大切なご自宅を長く健全な状態で保つためには、ご自宅の健全な状態を知っていることが何よりです。
記憶ではなく記録としてです。そして不具合が発生した時ではなく、5年ごとや10年ごとと決めてあらかじめ外壁診断を行うこと。
なぜならば雨漏りが発生していなくても、濡れた状態が続けば建材は腐ってしまいます。それを発見できなければ不具合となるまで放置することになります。目に見える不具合がなかったとしても劣化している部分を見つけられ、不具合となる前に対処する事。これが大切なご自宅を末永く健全に保つ方法であると確信しております。